こんにちはmanakaです
こちらでは二十四節気についてお伝えいたします
二十四節気(にじゅうしせっき)あまり聞きなれない言葉ですが
立春、夏至などはご存じではないでしょうか
四季をさらに6つに分け“季節の移ろいを示したこよみ”が二十四節気です
紀元は古代中国と言われ
当時は月の満ち欠けに基づいた「太陰暦(たいいんれき)」を使用していましたが
季節と歴の誤差を解消するため、太陽の運行に基づいた「太陽暦」も取り入れた
二十四節気が作られました
二十四節気の意味と一覧
立春(りっしゅん)2月4日頃
旧暦(太陰太陽暦)では春のはじまり、すなわち立春が1年の始まりとなります
寒さが極まる時期ですが、これからは暖かくなる一方です
梅が咲き始める時期でもあります
この時期の過ごし方
・頭寒足熱・香味野菜や柑橘など、香りの強い食材で気を巡らせる
・適度な運動、ストレッチで気を巡らせる
・髪を固く結わず、くしでよく梳いて緩めに結う
積極的に取り入れたい食材
せり、ぶり、豚レバー、七味唐辛子
雨水(うすい)2月19日頃
降る雪が雨に変わり、積もった雪や氷も溶けて水に変わる季節です
草木の芽が見え始める時期でもあるため、農家では農耕の準備を始める目安にもなります
この時期の過ごし方
・運動と休息をバランスよく取る
・胃腸をいたわり、消化の良いものを食べる
・怒りすぎたり、悲しみ過ぎたり、考えすぎたり、恐れ過ぎたりしない
積極的に取り入れたい食材
タラの芽、菜の花、ふきのとう、たら
啓蟄(けいちつ)3月5日頃
冬眠していた虫や蛙が目覚める季節です
『啓』は開く、『蟄』は冬ごもりした蛙や蛇などの意味になります
一雨ごとに暖かくなり生き物が動き出します
この時期の過ごし方
・過度な運動ではなく、体質に合わせた運動を心がける
・冷たいものが欲しいときは、温度が低いものではなく体の熱を冷ます性質の飲食物を取る
積極的に取り入れたい食材
よもぎ、はまぐり、さやえんどう、八朔(はっさく)
春分(しゅんぶん)3月21日頃
昼と夜が同じ時間になる日です
この日を境に、日本では次第に昼が長くなります春分の前後7日が『春の彼岸』です
暑さ寒さも彼岸までとも言われます
この時期の過ごし方
・暑すぎるもの、冷たすぎるものを控える
・体を冷やす食材を取るときは、薬味など体を温めるものを添える
・リラックスし、物事は楽観視し、気持ちを愉快に保つ
積極的に取り入れたい食材
鯵、竹の子、スダチ、ウド
清明(せいめい)4月5日頃
春先の、すべてが清々しく美しい様子を表す『清浄明潔』という言葉を略した言葉です
春の花々が咲き誇るお花見シーズンでもあります
この時期に続く雨を春の長雨、菜種梅雨(なたねづゆ)とも言います
この時期の過ごし方
・高血圧持ちの人は血圧に気をつける
・腹部を冷やさないよう気をつける
・ジョギングなど激しい運動ではなく、ヨガなどのゆっくりとした運動を取り入れる
積極的に取り入れたい食材
レタス、えんどう豆、いちご、しいたけ
穀雨(こくう)4月20日頃
この時期の雨がすべての穀物(百穀)を潤すことからこの名が付けられました
春雨は田畑を湿らせ、作物を成長させる雨です
この時期の過ごし方
・神経痛の発生に気をつける
・体に余分な水をためないよう生物や冷たいものは控える
・同じ理由で水分を排泄しむくみを取る飲食物を取るとよい
積極的に取り入れたい食材
じゃがいも、からし菜(わさび菜)、イカ、アスパラガス
立夏(りっか)5月5日頃
まだ暑いというほどではありませんが、山々に緑が目立ち始める頃です『夏立つ』『夏来たる』ともいいます
ア ウトドアにも最適な季節です
この時期の過ごし方
・汗をかきっぱなしにしない
・少量のワインなどを飲んで血行を良くする
・脂肪や塩分の少ない食事を心がける
・野菜を多くとることを心がける
積極的に取り入れたい食材
明日葉、まぐろ、セロリ、黒豆
小満(しょうまん)5月21日頃
草木が成長して来る季節で、万物の陽の気が天地に満ち始めることから小満と名付けられています
農家では田植えの準備を始める頃でもあります
この時期の過ごし方
・アトピーやあせもなど皮膚の症状に気をつける
・余分な水分を取り除く食べ物を食べる
・性質が涼、もしくは寒の食物を食べる
・唐辛子など熱性で刺激のある食べ物は控える
積極的に取り入れたい食材
そば、大根(生)、オクラ、たこ
芒種(ぼうしゅ)6月6日頃
麦を収穫し、田植えをする時期です
芒(のぎ、稲や麦などの実の先端の毛)がつく作物や稲など、穂が出る作物をまく季節のため、芒種と呼ばれます
この時期の過ごし方
・少し遅く寝て早く起きる
・できるだけ湯船に浸かる
・汗をかいた衣服はこまめに着替える
・あっさりした食事をとる
積極的に取り入れたい食材
わかめ、スズキ、あさり、パクチー
夏至(げし)6月21日頃
日本において、昼が最も長く夜が最も短い日です
梅雨に入っているので、農家は忙しく湿気が気になる季節になります
8本足のタコのように八方に根を張るよう願いを込めて、タコをお供えする日でもあります
この時期の過ごし方
・運動や湯船で汗をかいて体内に溜まった湿気を出す
・冷たい飲み物は一気飲みせず、一口ずつ飲み、胃腸を冷えや余計な水分から守る
・まめに体や頭、手足を拭いて乾かす
積極的に取り入れたい食材
紫蘇、みょうが、とうもろこし、小豆
小暑(しょうしょ)7月7日頃
この頃から暑さが本格的になってきます
梅雨が終わりに入るため、集中豪雨が起きやすい季節です
この日から立秋までが暑中見舞いを出せる時期です
この時期の過ごし方
・体が冷え余計な湿気が体を悪くするので、雨に濡れたままにならない
・体の湿気を飛ばすため、天日干しや乾燥機等でしっかり乾かした布団で眠る
・汗はこまめに拭き取る
積極的に取り入れたい食材
ハトムギ、そら豆、緑豆(もやしや春雨)、ミント(薄荷)
大暑(たいしょ)7月23日頃
ほとんどの地域で梅雨が明け、暑さが最も厳しい時期に入ります
夏の土用もこの頃です
動物園や水族館などの夏のイベントはこの日に合わせて行われます
この時期の過ごし方
・暑くても冷たい飲食物で体を冷やさないようにする
・代わりに体を冷やす涼や寒の性質の飲食物で暑さや乾きを癒やす
・飲み物はできるだけ常温をこまめにとる
積極的に取り入れたい食材
ゴーヤ、きゅうり、かぼちゃ、そうめん
立秋(りっしゅう)8月8日頃
まだ暑さが厳しいですが暦の上では秋となり、『秋立つ』とも言います
この日から暑中見舞いは残暑見舞いに変わります
この時期の過ごし方
・白湯を起き抜けに一杯飲む
・味噌汁など汁物を毎日飲むようにする
・体の熱を冷ます涼寒の性質のものをとる
・汗として出ていく津液を補う甘酸っぱいものを適度に取る
積極的に取り入れたい食材
トマト、スイカ、ナス、梅干し
処暑(しょしょ)8月23日頃
暑さが和らぐという意味です
日中は暑いですが、朝夕次第に涼しさが加わってきます
少しずつ秋の準備を始めましょう
この時期の過ごし方
・体の潤いを補う飲食物を取る
・暑さで弱った心(精神)を落ち着ける苦味のものをとる
・ウリ類など、余分な水分を出す食物の摂取も心がける
積極的に取り入れたい食材
豆腐、メロン、ししとう、ピーマン
白露(はくろ)9月8日頃
夜のうちに空気が冷え込むようになり、朝の草木に露がつきやすくなります
太陽が地球から離れるため、空が高くなり秋の訪れを感じ始める頃です
この時期の過ごし方
・空気が乾燥してくるため肺を潤わせる飲食物をとる
・体にまだ残っている熱を冷ますため涼の食べ物を多少取る
・早寝早起きを心がける
積極的に取り入れたい食材
梨、白キクラゲ、冬瓜、豚肉
秋分(しゅうぶん)9月23日頃
春分と同様、昼と夜の長さが等しくなる日です
国民の休日でもあり、この日を挟んで前後7日が『秋の彼岸』です
暑さ寒さも彼岸まで…この日で暑さは収まるでしょう
この時期の過ごし方
・空気が乾燥しているため、酸甘化陰(甘酸っぱいものを取ると体の陰を補う)の言葉から、果物を適度に取る
・あまり考え込みすぎない
・肺を強くするものや辛味のものを適度に取る
積極的に取り入れたい食材
ぶどう、いちじく、サトイモ、パセリ
寒露(かんろ)10月8日頃
本格的な秋の始まりです
草木の露が冷たくなり、秋らしく澄んだ空が多くなる時期になります
紅葉が始まり農家は収穫で大忙しです
この時期の過ごし方
・体の保養に努める
・暗いことを考えない
・物寂しさを感じる季節だが、楽観的で明るい心持ちでいるよう努める
積極的に取り入れたい食材
バジル、松の実、すもも(生プルーン)、はちみつ
霜降(そうこう)10月24日頃
紅葉が鮮やかな時期で初霜が見られ始めます
朝晩の冷気が強まり、冬の到来が感じられます
冬支度を始めましょう
この時期の過ごし方
・気温が低くなるため、体に力をつけるもの、体を温めるものも食事に取り入れ始める
・ときおり深呼吸をして肺をしっかり動かす
・胃腸をいたわる食事を心がける
積極的に取り入れたい食材
りんご、さつま芋、秋鮭、銀杏
立冬(りっとう)11月7日頃
暦の上では冬で、『冬立つ』とも言います
近畿・関東では木枯らしも吹き始める季節です
朝晩の冷え込みが本格的になり、日中の日差しも弱くなってきます
この時期の過ごし方
・早寝遅起きを心がける
・温、熱の性質の食物を取り入れる
・アンチエイジング(補腎)となる食材を取り入れ始める
積極的に取り入れたい食材
牡蠣、卵、くるみ、ほうれん草
小雪(しょうせつ)11月22日頃
少ないながら雪が降り始めるので、小雪と呼ばれます
寒い地方では山の頂きに雪が降る季節です
お歳暮の準備をする目安でもあります
この時期の過ごし方
・補腎の食材を多くとる
・体を温める食材をとる
・適切な衣服で体の暖かさを保つ
・心を静かに保つ
積極的に取り入れたい食材
ニラ、舞茸、ホタテ、ブロッコリー
大雪(たいせつ)12月7日頃
平地でも雪が降り始め、本格的な冬の到来です
熊が冬眠に入ったり、ブリが捕れたりするのもこの時期になります
この時期の過ごし方
・マフラー、レッグウォーマーなどを使って衣服による防寒対策を
・首・手首・足首・腰を冷やさない
・運動するときは準備運動を念入りに
積極的に取り入れたい食材
キャベツ、海老、ムール貝、ひじき
冬至(とうじ)12月21日頃
日本では昼が最も短く、夜が最も長くなります
陽気が最も衰えるとされる日です
かぼちゃを食べたり、ゆず湯に入るのもこの日になります
この時期の過ごし方
・室温を暖かく保つ
・いろいろなことにチャレンジしようとせず、体力、気力の温存を心がける
・ゆったりのんびりした気持ちで過ごす
積極的に取り入れたい食材
にんじん、玉ねぎ、三つ葉、鶏肉
小寒(しょうかん)1月5日頃
この日は寒の入りとも言い、寒中見舞いを出し始める日です
節分まで寒さが続きます
一年の邪気を払うため、小豆粥を食べる風習もあります
この時期の過ごし方
・温かい温度の食物を食べる
・温の性質の食材を食べる
・お酒の飲みすぎは控え、肝臓を労る
積極的に取り入れたい食材
サワラ、金柑、白菜、大根(火を通して温かくしたもの)
大寒(だいかん)1月21日頃
冬の季節の最後の節気で、一番寒い季節です
これを乗り越えれば次は立春となり、暦の上では春となります
立春になると『寒明け』となります
この時期の過ごし方
・よく湯船に浸かって体を温める
・足が冷えてしょうがないときは足湯をする
・温、熱の食材で上手に体を温める
積極的に取り入れたい食材
羊肉、マサラチャイ、生姜、赤貝
いかがでしたか?
季節ごとの目安として、またそれぞれの意味を感じながら
過ごしてみるのも風情がありますね
その時期に適した養生(過ごし方)もご参考になさってください
二十四節気をさらに3つに分類した七十二候(しちじゅうにこう)についても
今後追加してまいります
最後までお読みいただきありがとうございました
自然界の流れと共に
ゆったり過ごし
幸せを感じながら生きるために
今を大切に自分を大切に